Japanische Klassiker mit Furigana
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ごんごろがね
ごんごろ鐘
Lesen Sie ごんごろ鐘 (ごんごろがね) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.707 Zeichen · 18 Bildschirme
きりだ。電燈がないので、今でも夜はランプをともすのだ。その近所には今でも狐や狸がいるそうで、冬の夜など、人が便所にゆくため戸外に出るときには、戸をあけるまえに、まず丸太をうちあわせたり、柱を竹でたたいたりして、戸口に来ている狐や狸を追うのだそうだ。
お爺さんは、ごんごろ鐘の出征の日を、一日まちがえてしまって、ついにごんごろ鐘にお別れが出来なかったことを、たいそう残念がり、口を大きくあけたまま、鐘のなくなった鐘楼の方を見ていた。
「きのう、お別れだといって、あげん子供たちが、ごんごん鳴らしたが、わからなかっただかね。」
と庵主さんも気の毒そうにいうと、
「ああ、この頃は耳の聞こえる日と聞こえぬ日があってのオ。きんのは朝から耳ん中で蠅が一匹ぶんぶんいってやがって、いっこう聞こえんだった。」
と、お爺さんは答えるのだった。
お爺さんは息子さんに、町までつれていって鐘に一目あわせてくれ、と頼んだが、息子さんは、仕事をしなきゃならないからもうごめんだ、といって、お爺さんののった乳母車をおして、門を出ていった。
僕たちは、しばらく、塀の外をきゅろきゅろと鳴ってゆく乳母車の音をきいていた。