Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

さまよえるユダヤじん

さまよえる猶太人

芥川 竜之介

Lesen Sie さまよえる猶太人 (さまよえるユダヤじん) von Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.846 Zeichen · 14 Bildschirme

Aozora Bunko

デルブロオのビブリオテエク・オリアンタアルを見ると、「さまよえる猶太人」は、十六世紀の初期に当って、ファディラの率いるアラビアの騎兵が、エルヴァンの市を陥れた時に、その陣中に現れて、Allah akubar(神は大いなるかな)の祈祷を、ファディラと共にしたと云う事が書いてある。すでに彼は、「東方」にさえ、その足跡を止めている。大名と呼ばれた封建時代の貴族たちが、黄金の十字架を胸に懸けて、パアテル・ノステルを口にした日本を、――貴族の夫人たちが、珊瑚の念珠を爪繰って、毘留善麻利耶の前に跪いた日本を、その彼が訪れなかったと云う筈はない。更に平凡な云い方をすれば、当時の日本人にも、すでに彼に関する伝説が、「ぎやまん」や羅面琴と同じように、輸入されていはしなかったか――と、こう自分は疑ったのである。

第二の疑問は、第一の疑問に比べると、いささかその趣を異にしている。「さまよえる猶太人」は、イエス・クリストに非礼を行ったために、永久に地上をさまよわなければならない運命を背負わせられた。が、クリストが十字架にかけられた時に、彼を窘めたものは、独りこの猶太人ばかりではない。