Japanische Klassiker mit Furigana
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すみれとうぐいすのはなし
すみれとうぐいすの話
小川 未明
Lesen Sie すみれとうぐいすの話 (すみれとうぐいすのはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.785 Zeichen · 8 Bildschirme
それで、俺は考えたすえに、いい香いを与えたのだ。それからは、みんなの目にとまるようになった。人間はおまえさんたちを愛した。ちょうも、みつばちも、みんなおまえさんたちを慕って、遠くから飛んでくるようになった。それから、長い間、おまえさんたちは、幸福であった。それが、いま、かえって不平の種になろうとは考えなかった。」と、太陽はいいました。
すみれは、太陽のいうことを聞いていましたが、太陽が、いい終わると、
「なんて、わたしたちの先祖は、ばかだったのでしょう。わたしは、だれに知られなくてもいいから、平和に暮らしたいのでございます。」と、すみれはいいました。
太陽は、つぎに、うぐいすに向かって、
「おまえさんの先祖も、やぶや、林の中で、赤い実をつついて飛んでいたものだ。そして、いつも声の悪いのを歎いたものだ。ほかの小鳥は木の枝に止まって誇り顔に、いい声で鳴いているのに、なぜ自分たちは、こんなに、声がかすれているのだろうかとうらんだものだ。そのとき、俺は、もし、声がよかったら、ほかの鳥にそねまれたり、人間にねらわれたりして、安心した生活が送られないといった。すると、おまえさんの先祖は、どんなに短い生涯でもいいから華やかに送りたいものだといった。