Japanische Klassiker mit Furigana
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すりかえかいが
すり替え怪画
海野 十三
Lesen Sie すり替え怪画 (すりかえかいが) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.746 Zeichen · 26 Bildschirme
と、袋猫々探偵は、腕を組み、首をかしげて考えこんでしまった。
怪賊の侵入
こういう名画すり替え事件が、その週のうちに、前後三回起った。
しかし当局へ届けられたのは、一回だけであった。他の一回は、被害者の方で気がついていなかったし、もう一回の方は、事情があって当局へ届けなかった。その事情というのはその名画が、公表出来ないような筋道を通ってその人の手に入ったもので、届ければ藪蛇になるのを嫌ったのである。
探偵袋猫々は、この三つの事件を知っていた。それは彼の熱心と、彼の張っている監視網の確実性によるものであろう。
彼は、極秘裡にこの三事件を並べて検討した。その結果、三事件に共通しているものを二つ発見した。
その一つは、賊はいつも二人組で、うち一人は女賊であるということだ。
もう一つは、その事件のあとにはいつも怪画の買い手が来て、価値のない画を割高に買っていくことだった。その買い手は伯爵の場合の外は岩田天門堂ではなかったが、買って行くときの口上などは、三事件ともほとんど共通した文句を使っているところからして、或いは一つの系統に属している商人たちではないかと探偵に不審の心を抱かせ、それから袋探偵の活動が更に一歩深入りした。