Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅんきんしょう
ちくま日本文学014 谷崎潤一郎
谷崎 潤一郎
Lesen Sie ちくま日本文学014 谷崎潤一郎 (しゅんきんしょう) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 85.196 Zeichen · 169 Bildschirme
ことのない父と母とが懇ろに説諭したのでさすがの春琴も返す言葉がなく道理に服した体であったがそれも表面だけのことで実際は余り利き目がなかった。佐助は何という意気地なしぞ男の癖に些細なことに怺え性もなく声を立てて泣く故にさも仰山らしく聞えお蔭で私が叱られた、芸道に精進せんとならば痛さ骨身にこたえるとも歯を喰いしばって堪え忍ぶがよいそれが出来ないなら私も師匠を断りますとかえって佐助に嫌味を云った爾来佐助はどんなに辛くとも決して声を立てなかった
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鵙屋の夫婦は娘春琴が失明以来だんだん意地悪になるのに加えて稽古が始まってから粗暴な振舞さえするようになったのを少からず案じていたらしいまことに娘が佐助という相手を得たことは善し悪しであった佐助が彼女の機嫌を取ってくれるのは有難いけれども何事もご無理ごもっともで通す所から次第に娘を増長させる結果になり将来どんなに根性のひねくれた女が出来るかも知れぬと密かに胸を痛めたのであろう。それかあらぬか佐助は十八歳の冬から改めて主人の計らいに依って春松検校の門に這入ったすなわち春琴が直接教授する