Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅんきんしょう
ちくま日本文学014 谷崎潤一郎
谷崎 潤一郎
Lesen Sie ちくま日本文学014 谷崎潤一郎 (しゅんきんしょう) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 85.196 Zeichen · 169 Bildschirme
篇中に大阪人のつましい生活振りを論じ東京人の贅沢には裏も表もないけれども大阪人はいかに派手好きのように見えても必ず人の気の付かぬ所で冗費を節し締括りを附けていることを説いたが春琴も道修町の町家の生れであるどうしてその辺にぬかりがあろうや極端に奢侈を好む一面極端に吝嗇で慾張りであった。もともと派手を競うのは持ち前の負けじ魂に発しているのでその目的に添わぬ限りは妄りに浪費することなくいわゆる死に金を使わなかった気紛れにぱっぱっと播き散らすのでなく使途を考え効果を狙ったのであるその点は理性的打算的であったさればある場合には負けじ魂がかえって貪慾に変形し門弟より徴する月謝やお膝付のごとき、女の身としておおよそ他の師匠連との振り合いもあるべきに自ら恃することすこぶる高く一流の検校と同等の額を要求して譲らなかった。そのくらいはまだよいとして弟子共が持って来る中元や歳暮の付け届け等にまで干渉し少しでも多いことを希望して暗々裡にその意を諷すること執拗を極めたある時盲人の弟子があり家貧しき故に月々の謝礼も滞りがちであったが中元に付け届けをする