Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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つばめとこじきのこ

つばめと乞食の子

小川 未明

Lesen Sie つばめと乞食の子 (つばめとこじきのこ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.355 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

一人がいうのに、金をやって、もうこの村にくるなといったら、もうこないかもしれんといった。すると一人が反対して、

「また金がなくなりゃ、入ってくるから、だめだ。」といった。

すると、一人がいうのに、どこかへ連れていって、おいてくるのがいちばんいいといった。

そこで、村の中で口の上手な人を選んで、乞食の子を誘い出した。乞食の子は村の人々の相談を知っていたから、どれ、村の人々を困らしてやろうと考えた。そこへ男がやってきた。

「おい、小僧、おもしろいところへ連れていってやるから、いっしょにこい。」といった。

小僧は黙って後についていった。やっと二、三丁いくと、小僧は、

「もう、くたびれたからいやだ。」といった。

すると男は、金を出して、これをやるから、こいといった。乞食の子は銭をもらって、また、二、三丁いくと、

「腹がへったから歩けない。」といった。男はしかたがないから、お菓子を買ってやった。また二、三丁いくと乞食の子は、

「脚が痛いから歩けない。」といいだした。

男は困って、しかたがないから、通りかかった荷車に乞食の子を載せて、自分は歩いていった。

やっと一里ばかりもくると、乞食の子は、わざと荷車の上で居眠りをするまねをした。