Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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つばめとうお

つばめと魚

小川 未明

Lesen Sie つばめと魚 (つばめとうお) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.208 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

「そうおっしゃれば、まあしあわせですよ。なにしろ、みんなが私たちを、金魚よりきれいだといって、ほめてくれますし、めずらしいので、貴重品あつかいにして、価も高くつけ、大事にしてくれますから、くにに、いたときのことを考えれば、くらべものになりませんよ。」と、熱帯魚は、答えました。

「まったく、あちらにいては、あなたたちの、きれいなのが、めだちませんでしたものね。」

「いったい、くにの人は、ほんとうに美しいものを、見る目がないんですよ。」と、一匹の魚が、いきごんでいいました。

「そうばかりではありません。あちらの自然が、きれいなのです。花でも、虫でも、日の光から、水の色まで、なにもかも、赤・緑・青・黄というふうに目のいたくなるほど、色がこいのですから、あなたたちがめだたぬのも無理はありません。」と、つばめはさとしました。

「こんなに、のんきに、暮らされれば、くにへなど、かえりたくありません。」と、ほかの一匹がいいました。

そのとき、青い顔色の少年が、疲れているらしく、重そうな歩きつきをして、あちらからきました。つばめは、それと同時に、飛び去りました。

少年は金魚をちょっと見ただけで、やはり、熱心に熱帯魚をながめていました。