Japanische Klassiker mit Furigana
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とむらいきかんしゃ
とむらい機関車
大阪 圭吉
Lesen Sie とむらい機関車 (とむらいきかんしゃ) von 大阪 圭吉 (おおさかけいきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 186.729 Zeichen · 371 Bildschirme
判りましたか?」
すると警察医は、一寸そのままで黙っていたが、やがてゆっくり立上って大きく欠伸をひとつすると、ロイド眼鏡の硝子を拭き拭き、
「有りましたよ。いや。仲々沢山に有りましたよ。――先ず、多量の玻璃質に包まれて、アルカリ長石、雲母角閃石、輝石等々の微片、それから極めて少量の石英と、橄欖岩に準長石――」
「何ですって。橄欖岩に準長石?……ふむ。それに、石英は?」
「極く少量です」
「――いや、よく判りました。それにしても、……珍らしいなあ……」と喬介はそのまま暫く黙想に陥ったが、やがて不意に顔を上げると、今度は助役に向って、「この駅の附近の線路で、道床に粗面岩の砕石を敷詰めた箇所がありますか?」
するとその問に対して、助役の代りに配電室の技師が口を切った。
「此処から三哩程東方の、発電所の近くに切通がありますが、その山の切口から珍らしく粗面岩が出ていますので、その部分の線路だけ、僅かですが、道床に粗面岩の砕石を使用しております」
「ははあ。するとその地点の線路は、勿論当駅の保線区に属しているでしょうな?」
「そうです」今度は助役が答えた。
「では、最近その地点の道床に、搗固工事を施しませんでしたか?」