Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
とむらいきかんしゃ
とむらい機関車
大阪 圭吉
Lesen Sie とむらい機関車 (とむらいきかんしゃ) von 大阪 圭吉 (おおさかけいきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 186.729 Zeichen · 371 Bildschirme
の奇妙な事件なぞはもう忘れてしまった様に、イケ洒蛙洒蛙と平常の仕事を続け出したんです。二日経っても、三日経っても依然としてそのままなんです。で、堪えかねた部下の一人が五日目の朝になってその事を詰問? すると、その又返事が実に人を喰っとるんです。「だって君。何もする事がなければ仕方がないじゃあないか」――てんですよ。
でも、その日の真夜中になって、助役のこの態度はガラリと一変しました。
それは多分、夜中の三時頃でしたでしょうか、助役は部下の一人――吉岡と言う男ですが――を叩き起して外出の支度をすると、眠不足でフラフラしている彼を引張る様にして、自動車に乗り込んだのです。
何処をどう疾ったのか吉岡には一向に判りませんでしたが、とにかく半時間近くも闇の中を飛ばし続けた片山助役は、と或る野原で自動車を降りると、自動車は其処へ待たして置いて、吉岡へ静かに従いて来る様眼配せして傍らの松林へ這入って行ったんです。吉岡は段々眼が覚めて来ました。そして間もなく灌木の間の闇の中へ助役と二人でどっかと腰を下ろした時には、彼等の前方十間位の処が松林の外れになっていて、その直ぐ向うはあのB駅に近いカーブの鉄道線路である事が判ったんです。