Japanische Klassiker mit Furigana
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とむらいきかんしゃ
とむらい機関車
大阪 圭吉
Lesen Sie とむらい機関車 (とむらいきかんしゃ) von 大阪 圭吉 (おおさかけいきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 186.729 Zeichen · 371 Bildschirme
重い品物は、ほんの数分間前に池から上げられて引きずられたと見え、草は敷き倒されたままびっしょりと、一面に濡れていた。
私達は昂奮しながら、それでも黙って跡を辿りはじめた。やがて細長い草地が行き詰って、密林に立ち塞がれた前方の、今私達が辿っている奇妙な跡の延長線上に、恰度大きな黒犬が蹲った位の、訳の判らぬ品物が見えて来た。私達は心を躍らしながら、大急ぎで駈け寄った。
が、再び私達を驚かしたことには、その黒い品物と云うのは、貝類採取用の小さな桁網に、先程深谷邸で白鮫号の浮力の実験をした時に東屋氏が発見したと同じなマベ貝の兄弟達が、ギッシリ詰っていた。網の口は、中味が零れないように縛りつけてある。私達は立ち竦んでしまった。
「……やっぱり深谷氏の屍体なぞではなくて、こいつだったんだな。だが、いったいこれはどうしたことだろう? こんな貝を、しかもこんなに沢山集めて、何んにしようと云うのだろう? そしてなによりも、何故先刻この木立を逃げて行った人間は、我々にこんなものを見られたくなかったのだろう?……」
東屋氏は、そのまま暫く考え込んでしまった。が、やがて因ったように顔を上げると、急に元気のない調子で、