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Japanische Klassiker mit Furigana

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なまずとあざみのはなし

なまずとあざみの話

小川 未明

Lesen Sie なまずとあざみの話 (なまずとあざみのはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.008 Zeichen · 6 Bildschirme

Aozora Bunko

あざみは、なまずのいうことに、耳をかたむけているうちに、人間が、自分を毒々しい、野卑な花だといって、足げにしたことを思い出しました。そのとき、人間は、すみれの花をかわいらしい花だといってほめたのです。

「ほんとうに、いつ私たちは、人間にたいして、にくまれるようなことをしたか。すべてが同じ花だのに、なぜ差別をつけなければならぬのか……。」と、あざみは、思ったが、口には出さずに、

「あなたのおうらみなさるのは、もっともです。」といいました。

あざみは、なまずの苦しみつづけた最後を見守りました。その日の晩方、なまずは、白い腹を出したきり、もう起き直りませんでした。小さな魚たちは遠くから、この有り様をながめていたが、急いでこのことを親たちに告げるために、姿を消してしまった。

二、三日たつと、あざみの花は、黒く色が変わってしまった。たまたま飛んできたちょうが、これをながめて、

「この花は、病気だろうか?」といって、止まらずに飛び去ってしまったのです。

なやみと、うれいのために、あざみの花は、黒くなってしまったのでした。

都からきた、植物学者が、この川のほとりを歩きました。