Japanische Klassiker mit Furigana
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なよたけ
なよたけ
加藤 道夫
Lesen Sie なよたけ von 加藤 道夫 (かとうみちお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 81.415 Zeichen · 163 Bildschirme
なよたけ 恐しいこと!……じゃ、みのり! お前はどんなことした?
みのり あたし、去年の冬、蓑虫を真裸にして、冷い雪の上に捨てちゃったの。
なよたけ 無慈悲なこと!……蝗麻呂! お前は?
蝗麻呂 僕、蝗をたくさんとって来て、片っ端からお醤油をつけて焼いて食べた。……
なよたけ まあ、むごたらしい!……そんなことをするから、後の世の人達が食べなくてもいいものまで食べるようになってしまうんだわ。……じゃ、こがねまる! お前は?
こがねまる (非常な躊躇)……おら、……おら、……
なよたけ いいから、云いなさい!
こがねまる おら、……いつだったか、お薬鑵の中に黄金虫を一杯つめ込んで、……お湯をかけて、焚火で沸かして、……「煎じ薬」だよってごまかして、胡蝶に飲ましちゃったイ。
胡蝶 (急に思い出して、火のついたようにおいおい泣き出す)
なよたけ 胡蝶! 泣かなくってもいいの! もうこがねまるはあんな悪いことは二度としないわね?
こがねまる (素直に)ん、……しない。
なよたけ 胡蝶! こがねまるはもうしませんって! さあ、胡蝶! お前は? お前はどんなことをしたんだっけ?
胡蝶 (涙を拭き拭き)……あたし……あたし、……蝶々の翅で、……髪かざりを作ったの。