Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ねこ

ねこ

小川 未明

Lesen Sie ねこ von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 1.880 Zeichen · 4 Bildschirme

Aozora Bunko

」と、さもいいきかせるように見られたのであります。

ところが、ある日、母ねこが、外へ出かけて食べ物をさがして、森へもどってくると、留守の間に二ひきの子ねこは、どこへいったか姿が見えませんでした。犬に食われてしまったか、人につれられていったか、それともみぞの中へ落ちてしまったか、母ねこが、声をからしてあたりをたずねましたけれど、ついに行方がわかりませんでした。二ひきの子供を失った母ねこの悲しみはどんなでしたでしょう? 一夜悲しんで泣き明かしました。母ねこは、せめて残った一ぴきの子ねこをしあわせにしてやりたいと思いました。

「こんな森の中で、いつまでも暮らさせるのはかわいそうだ。やはりしんせつな人間のお世話にならなければならん。」と、母ねこは、考えました。

母ねこは、いたずらっ子のない静かな家をと思って、ある日、子ねこをつれて、一軒のお家へきました。その家には、きれいな奥さまとおばあさんの二人が暮らしていました。

「さあ、おまえは、あの奥さまのそばへいってごらん。」といって、母ねこは、子ねこを家の中へ入れて、自分は、物蔭に隠れて、ようすをうかがっていました。