Japanische Klassiker mit Furigana
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ねずみとバケツのはなし
ねずみとバケツの話
小川 未明
Lesen Sie ねずみとバケツの話 (ねずみとバケツのはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.785 Zeichen · 8 Bildschirme
また、戸だなの中には、煮た魚や、豆などがはいっていました。すべてが、敏感なねずみの鼻でわかったのであります。
「人間は、りこうでずるいから、気をつけなければならない。」と、日ごろから聞いていましたから、ねずみは注意を怠りませんでした。
彼は、音をたてないように、戸だなをかじってみようかと思ったが、それよりは、まず無難の、たなの上にのっている芋を食べようと思いました。
彼は、そこへ上がって、芋を食べました。小さなねずみの腹は、じきにいっぱいになってしまいました。腹がいっぱいになると、もう彼は、戸だなの中のものを食べたいなどという欲を起こしませんでした。それよりか、ただ一口水を飲みたかったのです。
水を飲んで自分たちの巣へ帰ろうと考えながら、彼は、ながしの中へ降りてきました。そこには、バケツがありました。バケツの中には、多分水がはいっているだろう……彼は、注意をして、バケツの縁に上がって、中をのぞいてみました。
あたりは、暗かったけれど、バケツの中には、はたして、水がなみなみと七分めのところまで満たされているのを悟りました。ねずみは、どうかして、くびを伸ばして、水を飲みたいと思いました。