Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はたらくにしょうねん

はたらく二少年

小川 未明

Lesen Sie はたらく二少年 (はたらくにしょうねん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N4. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N4 · Einstieg · moderne Kanji und Kana · 3.777 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

さあ、ひとつですけれど、おあがんなさい。」と、いって、紙にのせて、おかしをくれました。親方は尺八をにぎりうなだれていたが、それに気づくと、わたしにかわって、礼をいってくれました。

しばらくすると、雷も雨も、わすれたようにやみました。二人が、外へ出るころは、だんだん、客がたてこんで、あちらでも、こちらでも、笑い声がきこえ、それとまじって、グラスのふれあう音がしました。

あのときから、何年たったであろうか、戦時中、空襲で、このあたりは焼け野原になってしまいました。きょう、カフェーのあとで、この鏡のかけらを見つけて、ひろいあげると、おりから空にあらわれた赤い雲がうつって、わたしは、おねえさんのすがたを思いだしたので、記念にしようとポケットに入れたが、考えれば、やはりつまらんことですね。

と、Nはいって、そのかけらを道ばたになげすてました。

Kはこの話をきくと、なんとなくNを、他人のような気がしなくなった。そして、早くから親をなくした子というものは、すこしかわいがってくれるものがあれば、こんなにも恋しく思うものかと、つくづく感じたのでした。

「そうさ。むかしのゆめなんか、なんにもならんよ。