Japanische Klassiker mit Furigana
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はちのす
はちの巣
小川 未明
Lesen Sie はちの巣 (はちのす) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.048 Zeichen · 9 Bildschirme
「光子さん、まだ梅の実がなっているね。もう梅の実はあまくなった?」といって、勇ちゃんは梅の木を見あげました。
光子さんは、勇ちゃんがはちの巣を見つけたらたいへんだ、きっとそのままにしておかないと思いましたから、
「勇ちゃん、こっちへいらっしゃい。きれいなお人形さんを見せてあげるわ。昨日、よそのおばさんにいただいたのよ。」といいますと、勇ちゃんは日にやけたまっ黒な顔をして、
「お人形さんなんか、いいよ。それより、ねこをつれておいでよ。」と、いいました。
勇ちゃんは、ねこが大すきなのでした。
「タマは、いまいないの。」と、光子さんはタマを出すまいとしました。
なぜなら、勇ちゃんはあまりかわいがりすぎて、ねこを苦しめたからです。
「どこへいったの?」
勇ちゃんは、お家の内をのぞいていました。光子さんは、タマが出てこなければいいと思いました。出てきたら、また勇ちゃんがだいたり尾をひっぱったり、いやだといって逃げるのをむりにおさえて、外へつれていってしまうだろうとしんぱいになったからです。
「きっと、おじいさんのところでしょう。」と、光子さんはいいました。
勇ちゃんは、光子さんの家でいちばんおじいさんがこわかったのです。