Japanische Klassiker mit Furigana
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はちのす
はちの巣
小川 未明
Lesen Sie はちの巣 (はちのす) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.048 Zeichen · 9 Bildschirme
勇ちゃんは、じゅず玉のなっている枝を光子さんにわたすと、きちきちばったをうけ取って、
「お母さんに、お薬をつけてもらうから。」といって、走ってお家へかえってしまいました。
光子さんは、きゅうにつまらなくなって、じゅず玉の枝をひきずるようにしてお家へかえりました。じゅず玉の実は、銀色に、むらさき色に、さながら宝石のように光っていました。
お家へかえってから、梅の木のはちを見ると、ひとりぽっちで巣をつくっていたはちとおなじなはちが勇ちゃんをさしたのだと思うと、きゅうに、はちにたいする同情がうすくなったけれど、また、そのしおらしいすがたを見ると、
「お家のはちは、かわいそうなのよ。」と、ひとり言をして、光子さんはそのはちを見まもっていました。
「これは、きっと、お母さんばちにちがいないわ。」と思うと、光子さんの目の中からしぜんにあついなみだがこぼれおちたのです。
二、三日たって、勇ちゃんは木戸口から、「光子さん!」といって、遊びにきました。
まだ、ほおがいくらかはれていました。そのうちに、勇ちゃんは梅の木のはちの巣を見つけました。
「あ、はちが巣をかけているよ。