Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ひすいのたま
ひすいの玉
小川 未明
Lesen Sie ひすいの玉 (ひすいのたま) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.347 Zeichen · 7 Bildschirme
「おじさん、いいにおいがするね。」
「この香炉をだいじに持っていた人が、たいたのだが、よほどのいい香とみえる。」
おじさんは、竹夫から、香炉をうけとると、また、もとのごとく、台の上にのせました。そのそばに、ニッケル製の、足の長い、青いかさをかぶった、ランプがありました。
「おじさん、あのランプもめずらしいの。」と、竹夫が聞くと、
「いや、あれは、さほどめずらしくない。わしなども、まだ、子どものころは、ランプのあかりで、勉強をしたものだ。」と、おじさんはいって、竹夫の聞くことを、めんどうくさがらずに、一つ、一つ、答えました。竹夫が、おじさんを、いい人だと信じたのもむりはありません。
ところが、ある日のこと、竹夫の家に来客がありました。
その人は、竹夫の父や母にむかって、こんな話をしていました。
「およそ、こっとう屋ほど、人のわるいものはありません。たとえば、人からなにか買うときは、いい品物でも、わるくいって、安く買いとるし、また、人になにか売ろうとするときは、わるいものでも、めずらしい品だとほめそやして、高く売りつけて、法外のもうけかたをするのです。しょせん、気の弱いわたくしどもの、やれる仕事でありません。