Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ひなゆうはん

ひな勇はん

宮本 百合子

Lesen Sie ひな勇はん (ひなゆうはん) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.468 Zeichen · 25 Bildschirme

Aozora Bunko

笑いながらこんな事を云った。「マア、あんたはん知っておいでやはるの、こんな事……」私はだまってその張のある目のパッとひらいたのを見て居た。

「マア、そんな事どうでもいいでしょう、ほかの人どうして?」「外の人寝坊やさかえ御ふろに行ったのや」「きのう来た時何だか変で一寸も話が出来やしなかった、今日長く居ていい?」「かまわんワ一日居ても、でも夕方から座に行かにゃならんさかえ」

「でもおととい出たばかりだって……」

「そうや、あの角の蝶吉はんがやすみなはったさかえ、番になったのや」

「今夜どんな着物着るの?」「あのいつもの、……けど色が今夜は水色の方を着るのや、裾が一寸あわんで気がもめるけど……」「用ないの?」「あとで一寸かあはんにさろうてもらうのやけど今日はあっちに行くからいいの……」「誰か帰って来ないうちに二人きりほかきかしたくない話があったらしちまわない?」「あんまりありすぎるやさかえ……でもわて東京のいとはんに会ったのあんたがはじめてやさかえうれしいワ、ほんと……けどあんまり早口やさかえ話が分らん事もあるワ、けど……こんなに今仲ようしててもあんた東京に帰っておしまいやはったらもう、ここ一足はなれたらサッパリ忘れて御仕舞やはるやろナ」