Japanische Klassiker mit Furigana
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ふもれすく
ふもれすく
辻 潤
Lesen Sie ふもれすく von 辻 潤 (つじじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.833 Zeichen · 37 Bildschirme
僕の親類にも岩崎家に関係があったり、数万の財産を持っている人間もなくはないが、そんな時には一向お役には立たないのである。
しかし日本もかなり文化したのだから、僕のようなスカラア・ジプシイの思想と芸術を尊重して、仏蘭西に洋行でもさせてくれる酔狂な金持ちの二、三人位はそろそろ出てきてもよさそうなものだ。僕は決して遠慮や辞退はしないつもりだから安心してもらいたい。僕はまたダダイストで社会主義でも無政府主義でもなんでもないから、洋行させてもらった返礼にプロレタリアを煽動したりなにかはやらないからこの点にも安心してくれたまえ。
野枝さんは子供の時に良家の子女として教育され、もっとすなおに円満に、いじめられずに育ってきたら、もっと充分に彼女の才能を延ばすことが出来たのかも知れなかった。もっと落ち着いて勉強したのかも知れなかった。不幸にして変則な生活を送り、はなはだ変則に有名になって、浅薄なヴァニティの犠牲になり、煽てあげられて、向こう見ずになった。強情で、ナキ虫で、クヤシがりで、ヤキモチ屋で、ダラシがなく、経済観念が欠乏して、野性的であった――野枝さん。
しかし僕は野枝さんが好きだった。