Japanische Klassiker mit Furigana
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ふるさと
ふるさと
小川 未明
Lesen Sie ふるさと von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.029 Zeichen · 7 Bildschirme
「きれいなばかりが、あぶないのでないだろう……。ちょうは、唄をうたわない。けれど、私たちはさえずることもできるから、あぶないと思うのだ。」と、一羽の小鳥は、考え顔をして、答えたのでした。
「そんなら、ふたりは、だまっていることだ。」
「そうだ。だまっていよう。」
二羽の小鳥は、鳴かないことに、相談しました。そして、町の近くまで飛んできました。北のふるさとでは、見られないものを見たばかりでなく、そこでは、まだ、聞いたことのない、いろいろのいい音を聞きました。
「私たちは、風の音と、波の音と、他の鳥たちの鳴く声しか聞かなかったが、ここでは、なんという、いい音色が聞こえてくることだろう……。」と、一羽の小鳥は、くびをかしげながら、いいました。
「やはり、人間は、偉いな。」
「私たちばかりが、いい声を出すのでない。この世の中に、私たちほどの、いいうたい手はないと、年よりは、よく私たちに聞かしたが、あんなに、いい音が、あちらから聞こえてくるでないか?」と、一羽の小鳥は、感心しました。
「あ、それでわかった。年よりたちが、山を越えて、遠くへいってはならないといったのはそのためだ。