Japanische Klassiker mit Furigana
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ぼたもち
ぼたもち
三好 十郎
Lesen Sie ぼたもち von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.324 Zeichen · 31 Bildschirme
理屈をつけりや、どんな事にも理屈はつかあ。軍備した方がええという考えにも、しねえ方がええという考にも、それぞれ理屈はあるべし。両方に良い事も有りや悪い事もあらあ。それをハカリにかけて較べていたんではきりが無え。大事なこたあ、これが一番だと思つたら――これが一番ホントだと見きわめ附いたら、ほかのグジヤ/\した事、一切合切、スペツとかなぐり捨てゝ、そいつをやる事だ。そんために出来てくる困つた事あ、又なんとかすればなんとかしようがあらあ。去年なあ、板橋のお兼婆あが、腸が悪くて悪くて、どんな養生しても、町のお医者に三人も四人もかゝつて薬浴びるほど飲んでも治らねえ。しまいに拜み屋さまに凝つても、まだいけねえ、ガンだガンだつうので泣いてたつけ。俺あ見舞いに行つてよ、よく/\気いつけて見ていたらば、お兼婆あ、アズキがじようぶ好きでな、なんかと言つちや、アンコにしたりオヤキにつけたり、カユにたきこんだりして朝晩に食つてら。アズキというもんは通じのつくもんでな、婆あそれ知つてるくせに、好きだもんで、いろんな理屈つけちや、かかさず食つてら。そんで俺が、いきなりアズキを取り上げた。