Japanische Klassiker mit Furigana
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みごとなおんな
みごとな女
森本 薫
Lesen Sie みごとな女 (みごとなおんな) von 森本 薫 (もりもとかおる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.668 Zeichen · 34 Bildschirme
あさ子 収さん? 建築の写真なんか集めてるのよ。
真紀 文学部なんだろう。
あさ子 ほんとは芝居の勉強がしたいんだって。
真紀 芝居って。あの芝居かい、歌舞伎やなんかでやっている。
あさ子 さあ、あたしにもよくわからないんだけれど。
真紀 変なものをやるんだね。他にすることがありそうなものを。
あさ子 だって、そりゃ、仕方が無いと思う。母さん嫌い? あのひと。
真紀 好きさ。いい人だもの。けどやってることはね。
あさ子 文学?
真紀 あんまり好きじゃないね。
あさ子 あたし達は解らないのよ。家じゃ、みんな化学なんだもの。
真紀 それで、あなたにも始終そんな話をするの文学とか、芝居とか。
あさ子 ちっともよ。あたしがそんな話をし出すと妙な顔をするのよ。
真紀 解からないときめてるんだね。
あさ子 きまりが悪いのよ、きっと。赧い顔するのよ。
真紀 何考えてるんか、わからないね、若い人って。それじゃ、いつも、どんな話をしてるの?
あさ子 話なんてしやしない。
真紀 でもピアノのお稽古が済んだら直ぐ帰っちまうってわけじゃないでしょう。先生がお帰りになってからだってあなた達、随分、調子にのってお喋りしてるようよ。