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Japanische Klassiker mit Furigana

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めくらぞうし

めくら草紙

太宰 治

Lesen Sie めくら草紙 (めくらぞうし) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.695 Zeichen · 14 Bildschirme

Aozora Bunko

」と答えた。また、身なりについては、「いつでも、小ざっぱりしているようじゃございませんか。奥さまが、しっかりしていますものですから。」と答えた。

私は、マツ子と話をして居れば、たまたま、時を忘れる。

「私、十八になれば、京都へいって、お茶屋につとめるの。」

「そうか。もうきまってあるのか。」

「お母さまのお知り合いで大きいお茶屋を、しているおかたがあるんですって。」お茶屋というのは、どうも、料亭のようであった。父が駅長をしていても、そうしなければ、ならないのかなあ、そうかなあ、と断じて不服に思いながら、

「それでは女中じゃないか。」

「ええ。でも、――京都では、ゆいしょのあるご立派なお茶屋なんですって。」

「あそびに行ってやるか。」

「ぜひとも。」ちからをいれていた。それから、遠いところを見ているような眼ざしで、ぼんやり呟いた。「おひとりきりでおいでなさいね。」

「そのほうがいいのか。」

「うん。」袖のはしをつまぐるのをやめて、うなずいた。「大勢さんだと、私の貯金が割合と早くなくなってしまうから。」マツ子は私に、あそばせるつもりであった。

「貯金がそんなにあるのか。