Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ものぐさじじいのらいせ

ものぐさじじいの来世

小川 未明

Lesen Sie ものぐさじじいの来世 (ものぐさじじいのらいせ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.755 Zeichen · 4 Bildschirme

Aozora Bunko

「仏さま、私は、もう人間になって世の中へ出るのはまっぴらでございます。もっと、のんきな安楽なものにしてくださいまし。」と願いました。

仏さまは、おじいさんのものぐさを笑われました。

さて、そんなら、なんにしてやろうかと、仏さまはお考えになりましたが、なかなかおじいさんの望みのようなものは、ちょっと見つかりませんでした。

「へびにしようか。」と、仏さまはお思いになりました。けれど、へびは冬は寒がりですから、おじいさんには向きませんでした。

仏さまは、いろいろと考えられたすえに、

「雲にしようか。」と、お思いになりました。雲は、はてしもない大空を、毎日、あてもなく漂っているのですから、おじいさんのようなものぐさ者には、いちばん適していました。けれど、大風が吹いたときは、急がしく駈け出さなければならない。これもやはりおじいさんには向きませんでした。

仏さまは、お困りになりました。そして考えぬいたすえに、ついにおじいさんを、つぎのようなものとしてしまわれたのであります。

はるか南の暖かな海の、人もいかないところでありました。そこの海中の岩かげに、ふわふわと浮かんでいる海草に、おじいさんをしてしまったのです。