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Japanische Klassiker mit Furigana

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わがぶんがくしゅぎょう

わが文学修業

織田 作之助

Lesen Sie わが文学修業 (わがぶんがくしゅぎょう) von 織田 作之助 (おださくのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.981 Zeichen · 6 Bildschirme

Aozora Bunko

八年も劇を勉強して純粋戯曲論などに凝っている間に、小説を勉強して置けばよかったと、私は未だ読みもせぬ小説家の数を数えて、何か取りかえしのつかぬ気がした。けれど、八年の劇勉強はさすがに私の小説の上に影響を及さなかったわけではない。

私の戯曲がものにならなかったのは純粋戯曲理論というものをまずつくって置いて、それにあてはめて書こうとしたことも一つの原因だと思った。で、私は小説の場合、あらかじめ理論をつくってそれをあてはめるというようなことはしなかった。次に、永年科白で苦労していい加減科白に嫌気がさしていたので、小説では会話をすくなくした。なお、文楽で科白が地の文に融け合う美しさに陶然としていたので会話をなるべく地の文の中に入れて、全体のスタイルを語り物の形式に近づけた。更に言えば、戯曲の一幕はたいてい三十分か一時間を克明にうつすので時間的に窮屈極まる。そこで、小説では場面場面の描写を簡略にし、年代記風のものを書きたいと思い、既に二作目の「雨」でそれをやった。してみれば、私の小説は、すくなくともスタイルは、戯曲勉強から逆説的に生れたものであると言えるだろう。