Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
わたくしのだいすきなアメリカのしょうじょ
わたくしの大好きなアメリカの少女
宮本 百合子
Lesen Sie わたくしの大好きなアメリカの少女 (わたくしのだいすきなアメリカのしょうじょ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.031 Zeichen · 5 Bildschirme
それから戦争中でしたから自由公債というのが度々募集されました。自由公債とはアメリカの政府が今度の大戦争の費用を調達するために発行した公債です。国を思う人々は誰でも争うて政府のために、売り歩きました。こんなときにはお母さんが勧誘して歩くのにまけまいと、少女達も、小さな穴の明いた箱を抱えて、通行する人達に
「叔父さん、入れて頂戴、リバテーボンドです。私達の国のために!」
と声をかけて勧めて居りました。もう沢山自由公債に応じた人でも、こうした少年や少女達の可憐なすすめに逢うと、
「宜しい。さあ、いれましょう」
といって、洋服のポケットに手を入れるのを見うけました。入れる人も気持がいいのです。
私が街を通っておるときにも、よく
「姉さま、いれて頂戴」
と云って、少女たちが寄ってきました。それらの少女達はジャケツにお下げぐらいの簡単な服装をして居りますから体のこなしが如何にも自由自在で、軽やかです。そして心からニコニコしているらしく、頬にも瞳にも愛嬌がこぼれております。
この少女達は家庭に居っても割合に我儘に育って居ります。我儘と云っても不規則という意味ではないですよ。