Japanische Klassiker mit Furigana
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アラスカのひょうが
アラスカの氷河
中谷 宇吉郎
Lesen Sie アラスカの氷河 (アラスカのひょうが) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.988 Zeichen · 6 Bildschirme
その代表的なものは、マラスピーナの氷河であって、こういう奇妙な様子の氷河は、ちょっと、ほかに例がない。まるで水飴を流したような形である。
この氷河は、アンカレージから、東へ五百五十キロばかりのところにある。氷河の末端に近いところで、渓谷が非常に広く開けているので、氷河はそこで横に拡がり、広い氷原になっている。一番広いところでは、幅が六十キロ以上にもおよんでいる。
ところで面白いことには、この広大な氷原は、白一色の氷の原にはなっていない。その上に、流線のような形をした黒い線条が、一面に流れている。これは氷河の堆石が示す線条である。
氷河には堆石がつきものである。氷河が流れ下るときには、両岸や底の岩壁を削りとって、たくさんの小石を運んでくる。また両側から、石や泥が、氷河の上に転落する。そういう小石を、堆石というのである。氷河の末端には、この堆石がたくさん集まる。それでその堆積が何段にもなっていると、氷河が後退したことがわかる。
氷河は、非常にゆっくりと、流れ下ってゆく。その際、表面にある堆石は、流れの方向にならび、流線の形が、黒い堆石の線条となって見える。