Japanische Klassiker mit Furigana
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オシャベリひめ
オシャベリ姫
かぐつち みどり
Lesen Sie オシャベリ姫 (オシャベリひめ) von かぐつち みどり (かぐつちみどり) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.785 Zeichen · 49 Bildschirme
でまいりました。
その白い汁の芳香のいい事……。
鉄の牢屋へ這入ってから、雲雀の国から蛙の国から、この口を利かない人間の国まで来る間、なんにもたべなかったおシャベリ姫は、もう今にも飛ついて飲みたい位に思いました。
けれどもほかのものがみんなジッとして手を出しませんから、姫も我慢をしていましたが、不思議にもみんなは知らん顔をしていて、ちっとも盃を手に取ろうとしません。只その中で王様が姫の前の盃を指して、「早くおあがりなさい」と云うような手真似をするだけです。
姫は困ってしまいました。
「これをこのまんま飲んでもいいのですか」
と云いたくてたまらないのでしたが、又思い出して、
「イヤイヤ、うっかり口を利いて非道い目に合うといけない。だまってみんなのする通りにしていよう」
とひもじくてたまらないのを我慢しました。そうして、
「この人たちはみんなきっと唖に違いない。そんなら耳もきこえないのだから、何を云ってもわかるまい。一つオシャベリをしてみようかしらん。イヤイヤ、唖で耳がきこえないのなら何を云ってもつまらないから、やっぱり我慢をしていよう」
と思いながら、両手を膝の上に置いてお行儀よく澄ましていました。