Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
カンカンむしさつじんじけん
カンカン虫殺人事件
大阪 圭吉
Lesen Sie カンカン虫殺人事件 (カンカンむしさつじんじけん) von 大阪 圭吉 (おおさかけいきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.237 Zeichen · 21 Bildschirme
地方へ行くとおでんの事を好く関東煮と呼ぶ。殊に関西では、僕自身度々聞いた名称だよ。従って、このマッチは、レッテルの文案に「関東煮」としてあるだけで、充分に東京の料理店のマッチでない事は判る筈だ。――』
『いや、もういい。よく判ったよ。』
私は喬介の推理に、多少の嫉ましさを感じて口を入れた。喬介は、先程のジャックナイフをハンカチに包んで広告マッチと一緒にポケットへ仕舞い込みながら、私の肩に手を置いた。
『じゃあ君。これから一つ機械油の――あの被害者の背中に引ッこすッた様に着いていたどろりとした黒い油のこぼれている処を探そう。』
そこで私は、喬介に従って大きな鉄工場の建物の中へ這入った。
回転する鉄棒、ベルト、歯車、野獣の様な叫喚を挙げる旋盤機や巨大なマグネットの間を、一人の労働者に案内されながら私達は油のこぼれた場所を探し廻った。が、喬介の推理を受入れて呉れる様な場所は見当らない。で、がっかりした私達は、工場を出て、今度は、二つの乾船渠の間の起重機の林の中へやって来た。其処で、大きな鳥打帽を冠った背広服に仕事着の技師らしい男に行逢うと、喬介は早速その男を捕えて切り出した。