Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
キャラコさん
キャラコさん
久生 十蘭
Lesen Sie キャラコさん von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.012 Zeichen · 48 Bildschirme
キャラコさんにさえ任せておけば、どんな心配もいらないのである。手に負えない梓さんたちの組も、この小さな先輩をこころから好いて、『常識さん』のいうことならなんでもきく。
川奈の国際観光ホテルで、あんな思いがけないことがあった翌々日、東京の森川夫人から電話がかかってきた。
「でも、父はどういうでしょうかしら」
「ええ、それは、もう、ちゃんとお願いずみなの。……新聞記者がつめかけてきてたいへんだから、東京へ帰らずに、まっすぐそちらにいらっしゃいって。……ね、剛子さん、お願いしてよ」
「あのひとたち、とても、あたしの手に負えませんの。……でも、そんなにおっしゃるんでしたら、お引き受けしてよ」
あまり物事に動じないキャラコさんが手に負えないというくらいだから、その連中のやんちゃぶりはたいてい察しられる。しかし、キャラコさんは、梓さんたちの組がだいすきだ。すこし、贅沢に馴らされているようなところもあるが、どの娘もおおまかで、ものごとにこだわらず、自分のしたいと思う通りを精一杯に振る舞う。単純で、快活で、健康で、見るからに気持がいい。
おしゃまのユキ坊や、詩人の芳衛さん、画の上手なトクさん、陽気なピロちゃん、チビの鮎子さん……、それぞれ、みな個性のはっきりした、溌剌たるお嬢さんたちだ。