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Japanische Klassiker mit Furigana

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クねずみ

クねずみ

宮沢 賢治

Lesen Sie クねずみ von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.599 Zeichen · 12 Bildschirme

Aozora Bunko

するとテねずみは紙切れを出してするするするっと何か書いて捕り手のねずみに渡しました。

捕り手のねずみは、しばられてごろごろころがっているクねずみの前に来て、すてきにおごそかな声でそれを読みはじめました。

「クねずみはブンレツ者によりて、みんなの前にて暗殺すべし。」クねずみは声をあげてチュウチュウ泣きました。

「さあ、ブンレツ者。あるけ、早く。」と、捕り手のねずみは言いました。さあ、そこでクねずみはすっかり恐れ入ってしおしおと立ちあがりました。あっちからもこっちからもねずみがみんな集まって来て、

「どうもいい気味だね。いつでもエヘンエヘンと言ってばかりいたやつなんだ。」

「やっぱり分裂していたんだ。」

「あいつが死んだらほんとうにせいせいするだろうね。」というような声ばかりです。

捕り手のねずみは、いよいよ白いたすきをかけて、暗殺のしたくをはじめました。

その時みんなのうしろの方で、フウフウと言うひどい音が聞こえ、二つの目玉が火のように光って来ました。それは例の猫大将でした。

「ワーッ。」とねずみはみんなちりぢり四方に逃げました。

「逃がさんぞ。コラッ。」と猫大将はその一匹を追いかけましたが、もうせまいすきまへずうっと深くもぐり込んでしまったので、いくら猫大将が手をのばしてもとどきませんでした。