Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

サーカスのしょうねん

サーカスの少年

小川 未明

Lesen Sie サーカスの少年 (サーカスのしょうねん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.095 Zeichen · 7 Bildschirme

Aozora Bunko

少年は、障子を開けて、うちわで、はちをあおって、逃がしてやりました。

「そうだな、美しい、やさしい娘さんかもしれない。」と、アイスクリーム売りのおじいさんがいったのが、頭に浮かびますと、彼は、家出してわからなくなった、一人の姉のことを思わずにはいられなかったのでした。

「おれも、これから広い世の中へ出て、姉さんを探してこよう。そうしたら、お母さんも、お喜びなさるだろう。」

少年は、白い花を見つめているうちに、こう決心しました。このとき、不思議にも白い花は、ポタリと音をたてて、枝をはなれて、下に落ちたのでした。

*   *   *   *   *

それから、二、三年もたった、後のことです。少年は、あるサーカス団に加わって、諸国を流浪していました。自分の姉が、サーカス団に加わっているようなうわさを聞いたからでもありました。

サーカスの一座は、あるときは西に、あるときは東に、ところ定めず、興行をつづけて歩きました。真夏の空に、高いテントを張って、あぶない芸当を演じたのです。少年は、綱渡りをしたり、さおの上で逆立ちをしたり、いろいろの軽業をするようになるまでは、どれほど、つらいめをみたかしれません。