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Japanische Klassiker mit Furigana

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シベリヤにちかく

シベリヤに近く

里村 欣三

Lesen Sie シベリヤに近く (シベリヤにちかく) von 里村 欣三 (さとむらきんぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.803 Zeichen · 12 Bildschirme

Aozora Bunko

Nまでは四日行程ある――そこにつけ込んでいるのです」

「一体、お前は彼奴等にどれだけ呉れてやっているんだ」

「はッ、それは隊長、隊から支給されているだけに――」

「黙れ、黙れ、嘘をつくか。俺が少しも支那語を解さないと思うか? 俺に彼奴が要求する手が見えないとでも言うのか※(疑問符感嘆符、1-8-77) 俺はみんな呑み込んでいるのだ。」

高村は黙りこくってしまった。そして支那浪人特有の虎髯を、口惜しげに引き※(「てへん+劣」、第3水準1-84-77)った。

「おい、高村! 一体お前はどうするんだ。この輸送が遅延する責任をどうするんだ。貴様等は、実に悪辣な利益を貪る以外には、少しも国家的観念がないのだ。俺を侮辱し切っているのだ。それでなければ」

「いいえ、隊長! 彼奴等のなかにはボルシェビキイの手先が藻ぐり込んでいるのです」

「え、何んだと※(疑問符感嘆符、1-8-77)」

隊長はさっと顔色をかえてせき込んだ。

「は、きっとそれに違いないのです、彼奴等を、あんなに執拗に、意地悪くひねくらせるのは、ボルシェビキイの手先のためなんです。でなければ――まったく例のないことなのです」