Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
シベリヤにちかく
シベリヤに近く
里村 欣三
Lesen Sie シベリヤに近く (シベリヤにちかく) von 里村 欣三 (さとむらきんぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.803 Zeichen · 12 Bildschirme
が、結局それは藻掻き廻わるだけ、それだけ土煙の渦に巻き込まれる結果になった。
それは一目で、困難な行進であることが察せられた。
下士が土煙のなかに馬を乗り入れては、遅れたり、列を乱したりする苦力達を、我鳴りつけ怒鳴り立てていた。そしてその行進の一切が、岱赭色の土煙のなかに呻めき、喘いでいるのだった。
「は、はあ、奴等もがき廻っとる」
隊長は満足そうに笑った。「可哀そうなものさ。的のない戦争に、来る日も来る日も引きずり廻わされて」
「いや、なあにそんなもんでは有りませんよ。支那人という奴は、金にさえなれば、どんな我慢でもしますよ」
「いや、高村。支那人はそれでいいとして日本の兵卒があれでは堪まるまいって※(疑問符感嘆符、1-8-77) この土煙のなかを引きずり廻わされて、ぼろい儲にありつくのは君一人さね、あ、は、は、………………」
隊長は眼のなかへ飛び込んで来る土煙を、ハンカチで払いのけながら、濶達に笑った。
「これは御冗談で……ぴっしりと経費を切り詰められていますので、なかなか儲けどころの騒ぎではありませんよ。隊長!」
「あ、は、はッ。ままいい。君たちの商売は儲けと奉公が一致するんだからね」