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Japanische Klassiker mit Furigana

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ジャーナリズムざっかん

ジャーナリズム雑感

寺田 寅彦

Lesen Sie ジャーナリズム雑感 (ジャーナリズムざっかん) von 寺田 寅彦 (てらだとらひこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.682 Zeichen · 21 Bildschirme

Aozora Bunko

として新聞に発表されることを何よりもこわがっている。どうかして間違ってこの災害にかかると、当人は冷や汗を流して辟易し、友人らはおもしろがってからかうのである。せっかくの研究が「いかもの」の烙印を押されるような気味が感ぜられるからである。それでも気の広い学者は笑って済ますが気の狭い潔癖な学者のうちには、しばしば「新聞的大発見」をするような他の学者に対してはなはだしく反感と軽侮をいだくような現象さえ生じるのである。こうなるとジャーナリズムはむしろ科学の学海の暗礁になりうる心配さえ生じるのである。

純粋な物理学や化学の方面の仕事はどんな立派な仕事でも素人にはむつかし過ぎてわからないために、「こうした大発見」になる心配がまずまず少ないのであるが、たとえば気象や地震の方面だとその心配が多分にあるのである。そういう心配のありそうな論文でも発表しようとする場合には、その論文の表題を少し素人わかりの悪いものにしておけば、決してジャーナリストにつかまる心配がないということである。

発明発見、その他科学者の業績に関する記事の特種は、たった一日経過しただけで、新聞記事としての価値を喪失するという事実がある。