Japanische Klassiker mit Furigana
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スモーリヌイにひるがえるあかはた
スモーリヌイに翻る赤旗
宮本 百合子
Lesen Sie スモーリヌイに翻る赤旗 (スモーリヌイにひるがえるあかはた) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 25.354 Zeichen · 51 Bildschirme
――大抵、党員なんですか?
――いいえ、いいえ!
薄い繭紬みたいな布で頭をつつんだ血色のいい婦人党員は、つよく否定した。
――みんな党外の婦人です、党は、党外の人々の助力なしに何も出来ない。……ああ、あなた、暇ですか?
百二十四番の室へ、来なければならなかった。
――じゃ丁度いい、今日あの人たちあなたと話す時間がないが、きっと、それを希望しているだろうと思います。もう一遍よってくれませんか?
勿論、異議のあろうはずはない。だが、このひとはいつ休むのだろうか? 日本女は、
――あなた、休暇もうすんだんですか?
と繭紬の布にきいた。
――これから、……この講習がすんでから。
彼女は二十五だ。共産主義大学を来年卒業するところである。共産主義大学の生徒は、他のソヴェトの専門学校と同じく、夏の休みを必ず実習につかう。彼女もここで休みの一部をそういう目的に費している。
――……私、小さい娘がいるんですよ、十一ヵ月の。
ふと、あたたかく微笑みながら元気な彼女がいった。
――今は、彼女の父親と田舎に暮しているけれども……
後の窓からぱっとさし込む明るい光が、いろんな色の髪の毛を照している。