Japanische Klassiker mit Furigana
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ドモまたのし
ドモ又の死
有島 武郎
Lesen Sie ドモ又の死 (ドモまたのし) von 有島 武郎 (ありしまたけお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.456 Zeichen · 33 Bildschirme
これはおまえんだ。これもこれもみんな持って行こう。
とも子は庭に、戸部と花田別室にはいり去る。
青島 こんなアポロの面にいくら絵の具をなすりつけたって、ドモ又の顔にはなりゃしないや。も少し獅子鼻ででこぼこのある……まあこれだな、ベトーヴェンで間に合わせるんだな。
青島、塗りはじめる。
沢本 ああ俺はもうだめだ。興奮が過ぎ去ったら急にまた腹がへってきた。いったい花田の奴よけいなことをしやがる奴だ。あの可憐な自然児ともちゃんも、人妻なんていう人間じみたものに……ああ、俺はもうだめだ。若様、貴様勝手に掃除しろ。
瀬古 僕もすっかり悲観したよ。もとはっていえば青島が悪いんだ。堂脇のお嬢さんのモデル事件さえなければ、運命はもっと正しい道筋を歩いていたんだ。
青島 僕が悪いんじゃない、堂脇のお嬢さんが存在していたのが悪いんだ。お嬢さんの存在が悪いんじゃない、その存在を可能ならしめた堂脇のじじいの存在していたのが悪いんだ。つまり堂脇のじじいが僕たちの運命をすっかり狂わしてしまったんだよ……どうだ少しドモ又に似てきたか……他人の運命を狂わした罪科に対して、堂脇は存分に罰せらるべきだよ。