Japanische Klassiker mit Furigana
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ネオンよこちょうさつじんじけん
ネオン横丁殺人事件
海野 十三
Lesen Sie ネオン横丁殺人事件 (ネオンよこちょうさつじんじけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.095 Zeichen · 26 Bildschirme
「鐘わァ鳴ァる、鐘わァ鳴ァるゥ。マロニィエのオ……」
どうやら彼はいい気持でいるらしい。傍へよってみると、ジョニー・ウォーカーの香がプンプンすることであろう。どこから今時分でてきたのか知らないが、多分代々木あたりの友人の宅での徹夜麻雀の席から、例の病で真夜中の街へ滑りだしたものであろう。
身体がヨロヨロと横へ傾いた拍子に、灯のついていない街灯の鉄柱がブーンと向うから飛んできたように思った。こいつは奇怪なりと、やッとそいつを両腕でうけとめたが、ゴツリと鈍い音がして頭部をぶっつけてしまった。その拍子に正気にかえった。
「おお、つめたい」
そう言って彼は、両手を鉄柱から離した。抱きついた鉄柱は氷のように冷えていた。うっかりそれを抱えた両手は急に熱を奪われて感覚を失い木乃伊の手のように収縮したのを感じた。ひょいと眼を高くあげると、両側の建物のおでこのところに、氷柱のようなものが白くつめたく光って見えるのだった。
「氷柱ができるような夜かいな」
眼をこすりこすり幾度も見直しているうちに、帆村はウフウフ笑いだした。
「なアんだ、ネオンサインか。そして此処は正しくネオン横丁。