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Japanische Klassiker mit Furigana

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ネオンよこちょうさつじんじけん

ネオン横丁殺人事件

海野 十三

Lesen Sie ネオン横丁殺人事件 (ネオンよこちょうさつじんじけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.095 Zeichen · 26 Bildschirme

Aozora Bunko

そこで上野署へ一晩留置ということになったんですが、身柄は今朝五時半釈放されました」

「そうか、こいつは又、素晴らしい現場不在証明だ。ねえ帆村君、あのピストルが屋根裏でズドンと鳴った頃には、一平の奴上野署の豚箱のなかで、虱に噛まれていたらしいよ」

「……」帆村は黙りこくっていた。

「それで多田君」と警部は刑事の方を向いて言った。

「木村銀太という男の行方をしらべて貰いたい。彼奴はマダムのおみねと共謀して大将の寝首を掻いたらしいんだ。――さア、そこらで室調を、便利な階下へうつすことにしようじゃないか」

帆村荘六の面目玉は丸潰れだった。彼が犯人と指摘した人物は、皮肉にも、警察署の留置場に一と晩送って、この上ないアリバイを拵えていたのだった。帆村に、如何なる整然たる推理があっても、かのアリバイの事実はそれを木ッ葉微塵に吹きとばしてしまったといってよい。

(だが、もしや……)と帆村は螺旋階段を静かに下におりながら、なお諦めかねる思索にとりすがった。

(もしや、犯人が現場にいなくて、ピストルが射てるとしたら、どうだろう。それは果して絶対にあり得べからざることだろうか。一平みたいな人物には、一体どれ位までのことなら出来るのだろうか。