Japanische Klassiker mit Furigana
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ネオンよこちょうさつじんじけん
ネオン横丁殺人事件
海野 十三
Lesen Sie ネオン横丁殺人事件 (ネオンよこちょうさつじんじけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.095 Zeichen · 26 Bildschirme
「ちえッ!」
光は消えて、帆村の眼は眩んだ。
イライラしてくる数十秒間、やっと眼が闇に慣れてきた。
すると、眼の前に、ボーッと光る猫の眼玉のようなものが見えるではないか。ギョッとして反射的に身を引いたが、よく見ると何のことだ、天井裏の小さな節穴だった。
(こいつはいいものがめっかった)
帆村は、節穴の方に、ジリジリと這いよった。節穴は思ったより大きく一銭銅貨大もあった。それに片眼をあてて、ソッと下の方を覗いてみた。
「呀ッ」
孔の真下には、果して、顔面を真紅に血潮でいろどった一個の惨死体が、ほのぐらい室内灯の光に照しだされて、横たわっていたのだった。それは、年の頃は五十がらみの男だった。彼は、寝床の中に、天井の方を真直向いて睡っているところを、射たれたものらしい。傷は致命傷だったと見えて苦しみもがいた様子は一向になかった。
折から下では、ドシンドシンと凄じい音がして、その度に天井までビリリビリリと響いてくるのだった。警官たちが駈けつけて、いよいよ、厳重な板戸をうち破っているのだろう。
帆村は屋根裏へ這いあがったついでに、そのあたりの様子をみて置きたいと思った。