Japanische Klassiker mit Furigana
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ノンシャランどうちゅうき
ノンシャラン道中記
久生 十蘭
Lesen Sie ノンシャラン道中記 (ノンシャランどうちゅうき) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.357 Zeichen · 27 Bildschirme
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しかし、コントロールの悪いのは未熟のせい、いずれおいおい上達することであろう。
おいおい練習も日数を重ね、かたがたタヌは、青唐辛子、山の芋、珈琲、蝮酒、六神丸と、戦闘的食餌を供給するものだから、ナポレオンはたちまちのぼせあがって両眼血走り、全身の血管は脈々と浮きあがり、その鼻息はもっぱら壊れたオルガンのごとく、首をもたげて濶歩するのを見れば、伝え聞くヘルキュレスと争うクレエト島の荒牛も思い合わされ、見る目にもものすごいばかりの有様であった。
八、筒に声あって向うに声なきは多分空鉄砲。さて、七月十四日は革命記念祭。プロヴァンスにおける盛大なる牛祭の当日となれば、マルセーユからほど遠からぬアルルの大円戯場その三十四階の観覧席はおろか、その上のコリント式のアーチのてっぺんまで鈴生りになった観衆はおよそ一万七千人。七月の焼けつくような南仏の太陽の直射をものともせず、脂汗を流し、足踏み鳴らして開演今や遅しと控えたり。
定刻となれば、砂場の穹門から陽気な軍楽隊を先に立て、しゅくしゅくと繰り出して来たのが、金糸銀糸で刺繍した上衣に鍔広帽子をかぶった仕止師、続いて銛打師、やせ馬にまたがった槍騎士。