Japanische Klassiker mit Furigana
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ビールがいしゃせいばつ
ビール会社征伐
夢野 久作
Lesen Sie ビール会社征伐 (ビールがいしゃせいばつ) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.988 Zeichen · 7 Bildschirme
と重役の一人が味方の仮装マネージャーを浴びせ倒しに掛かっていたが、ナカナカ腰が砕けない模様である。そのうちに樽の中が泡ばかりになりかけて来ると、重役連中が一人逃げ二人逃げ、しまいには相手の選手までいなくなって、カンカン日の照る草原に天幕と空樽と、コップの林と、入れ代り立ち代り小便をする味方の選手ばかりになってしまった。中にも仮装マネージャーを先頭にラケットを両手に持った三人が、靴穿きのままコートに上って、
「勝った方がええ。勝った方がええ」
とダンスを踊っている。何が勝ったんだかわからない。苦々しい奴だと思っている筆者を皆して引っぱって、重役室に挨拶に行った。仕方なしに筆者が頭を下げて、
「どうも今日は御馳走様になりまして」
と言って切り上げようとすると、背後から酔眼朦朧たる仮装マネージャーが前に出て来て、わざとらしい舌なめずりをして見せた。銅羅声を張り上げた。
「ええ。午後の仕事がありませんと、もっとユックリ頂戴したかったのですが、残念です」
と止刺刀を刺した。
しかし往来に出るとさすがに一同、帽子を投げ上げラケットを振り廻して感激した。
「××麦酒会社万歳……九州日報万歳……」