Japanische Klassiker mit Furigana
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プウルのかたわらで
プウルの傍で
Lesen Sie プウルの傍で (プウルのかたわらで) von Nakajima Atsushi (中島 敦) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.843 Zeichen · 34 Bildschirme
その門から朝鮮人が長い煙管をくわえながら、水桶をさげてはいって来た。門の内側に泉が湧いていて、彼等はその水を汲みに来るのであった。何年か前、夏の教練に疲れた三造は、よく其処の水を手ですくって飲んだものであった。
空の色は次第に黒みを帯びた紺色に変りつつあった。プウルでは、三人の中学生が並んで泳いでいた。競泳の選手ででもあるらしく、いずれも、鮮やかな泳ぎぶりであった。彼等は全く良い体格をしていた。その真黒な身体を、素直に伸びた足を、筋肉の盛上った肩つきを、三造は此の上なく羨ましいものに思った。彼は自分の生っ白い腕を眺め、彼等に対して、ひけめを感じない訳にはいかなかった。丁度何年か前、上級生に打たれた時に感じた、あの「肉体への屈服」と、「精神への蔑視」とを、彼は再び事新しく感じるのであった。