Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かぜのまたさぶろう

ポラーノの広場

宮沢 賢治

Lesen Sie ポラーノの広場 (かぜのまたさぶろう) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 67.062 Zeichen · 135 Bildschirme

Aozora Bunko

サンムトリの熱い岩漿にとどいて

とうとうも一度爆発をやった。

フィーガロ、フィガロト、フィガロット。

フィーガロ、フィガロト、フィガロット。」

ネネムは踊ってあばれてどなって笑ってはせまわりました。

その時どうしたはずみか、足が少し悪い方へそれました。

悪い方というのはクラレの花の咲いたばけもの世界の野原の一寸うしろのあたり、うしろと云うよりは少し前の方でそれは人間の世界なのでした。

「あっ。裁判長がしくじった。」

と誰かがけたたましく叫んでいるようでしたが、ネネムはもう頭がカアンと鳴ったまままっ黒なガツガツした岩の上に立っていました。

すぐ前には本当に夢のような細い細い路が灰色の苔の中をふらふらと通っているのでした。そらがまっ白でずうっと高く、うしろの方はけわしい坂で、それも間もなくいちめんのまっ白な雲の中に消えていました。

どこにたった今歌っていたあのばけもの世界のクラレの花の咲いた野原があったでしょう。実にそれはネパールの国からチベットへ入る峠の頂だったのです。

ネネムのすぐ前に三本の竿が立ってその上に細長い紐のようなぼろ切れが沢山結び付けられ、風にパタパタパタパタ鳴っていました。