Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ポラーノのひろば

ポラーノの広場

宮沢 賢治

Lesen Sie ポラーノの広場 (ポラーノのひろば) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.086 Zeichen · 43 Bildschirme

Aozora Bunko

わたくしどもはもう広場の前まで来て立ちどまりました。

ちょうどそのときデストゥパーゴがコップをもって立ちあがりました。

「おいおい給仕、なぜおれには酒を注がんか。」

すると白い服を着た給仕が周章てて走り寄りました。

「はいはい相済みません。坐っておいでだったもんですからつい。」

「坐っておいでになっても立っておいでになっても、我輩は我輩じゃないか。おっとよろしい。諸君は我輩のために乾杯しようというんだな。よしよし、プ、プ、プロージット。」

そこでみんなは呑みほしました。

わたくしは臆してしまって、もう帰ろうかとも思いましたが、さっきファゼーロたちにあんなことを云ったものですから立っていることも遁げることもできませんでした。どうなるかなるようになれと思い切って二人をつれて帽子をとりながら、あかりの中へはいりました。するとみんなは一ぺんにさわぎをやめて怪げんそうな顔つきでわたくしどもを見ました。それからデストゥパーゴの方を見ました。

するとデストゥパーゴはちょっと首をまげて考えました。どうもわたくしのことを見たことはあるが考え出せないという風でした。するとそばへ一人の夏フロックコートを着た男が行って何か耳うちしました。