Japanische Klassiker mit Furigana
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ひとつみのきもの
一つ身の着物
壺井 栄
Lesen Sie 一つ身の着物 (ひとつみのきもの) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.453 Zeichen · 11 Bildschirme
夜も抱いてねるわよ。」
「やれやれ。」
「おしめの洗濯なんて、ぜったいにお母さんの手かりないわ。朝の中にちょこちょこっとすませるからいい。」
「ああ、ああ、かんたんだね。」
「大丈夫。だって私よりも若い人が子供うんでるもの。私は子供好きですもの、ほんとに大丈夫と思う。どこの赤ちゃんでもすぐ馴つくんだもの。」
「それでは万事正子に任せて、私はおばあちゃんてことになろうかね。」
「それでいいわ。私の年で二人くらいのお母さんの人もあってよ。」
正子はなかなか積極的だった。彼女がのり気になってくれることは、何よりも有りがたかった。赤ん坊は私の兄の孫にあたるので、正子にとっても従弟ちがいというわけだから、将来力になり合うのも不自然ではないと、ひそかに私は考えた。だが、それを見届けるだけの生命が私にあるかどうかの自信はなかった。しかし、見届けねばならぬこともないだろうし、見届けたいために引きとるのでは尚更ないのだから、精一ぱいに育てさえすれば、あとは又あとの風が吹くだろう。
秋晴れの暖かい日、私たちは夫婦づれで赤ん坊を引きとりに出かけた。赤ん坊は横浜に母と二人で暮していたのだが、母親の死後親戚に預けられていた。