Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ひとすじのなわ

一条の縄

宮本 百合子

Lesen Sie 一条の縄 (ひとすじのなわ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.201 Zeichen · 11 Bildschirme

Aozora Bunko

「ああそうそう居ましたっけねえ思い出したわ、あの慾張りなんでしょう。私大きらい彼那の!

「まあきらいでもかまいやしないけど兎に角運の悪いんだってよ、ほら! 何ぞと云っちゃあ、一度捕えられて、人の家に飼われて居た時猫に目を片輪にされて、漸々逃げ出すと今度は又食べるもんがなくって、死にかけて居る所を又他の人につかまって、今度逃げて来たのは二度目だって云ってたじゃないか。

だから逃げる事だきゃあ上手だって自慢してたっけが今度って今度はもう駄目だろうねえ。

「そうねえ何んしろ繩だもの、きっと殺されるのねえ、あれは……

だけど私あの時は、可哀そうより気味の好い方が沢山だったわ、ほんとにもう何かと云っては、

『おちび! おちび! お前さんに何が出来る、え、

って云っちゃあいじめたんだもの。

「そうだったっけかなあ。けれ共とにかく自分達が此那に幸福に暮して行けりゃ何よりだねえ。

ほんとに何て有難い事だ!

雄鴨は小虫を一匹飲み込みながら、卵色の足を浮かせてもう一度、大きな大きな羽ばたきをして、雌鴨の小さい茶色の頭を擽った。

二羽は此上ないよろこばしさに胸をワクワクさせながら歩いた。