Japanische Klassiker mit Furigana
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なのかななよ
七日七夜
山本 周五郎
Lesen Sie 七日七夜 (なのかななよ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 17.818 Zeichen · 36 Bildschirme
てえものがある。そこへいって黒白をつけやしょう、そうすれば勘定もはっきりする、おまえさんの御身分もはっきりする。両方さっぱりあとくされなしだ、ひとつ御一緒にまいろうじゃあござんせんか」
刀があったらどうなったかわからない。しかし、刀は初めに預けてある、それが廓の規定だそうだ、昌平はつまるところ眼をつぶるよりしかたがなかった。
「おれが悪かった。勘定をしよう」
彼は腸が捻転するような思いで云った。男はまたへへんと笑った。
「どうせ払うんなら文句なんぞ云わねえがいい、金を出して恥をかく馬鹿もねえものさ」そして彼は立ちながら云った、「朝っぱらから縁起でもねえ、お倉さん、あとで塩華を撒いといて呉んな」
ひと言ひと言が辛辣な悪意と毒をもっていた。おもんみるに、かれらは日常おのれ自身を卑しくしているため、機会さえあればその返報をするらしい。また感性が単純で直截だから、その表現も単直であり、且つ効果的に磨きが掛っている。昌平は物心両面にわたってうちのめされ、ふみにじられ、なにもかもぼろぼろになったような気持で、その家を出た。
そして大門をぬけるなり、救いを求めるように、いきなり道傍の飲屋へとびこんだ。